時代小説｜人気作家の作品やシリーズものなどおすすめを教えてください。

文春文庫から出版されている司馬遼太郎の「竜馬がゆく」全8巻完結セットはいかがでしょうか？幕末の時代を描いた人気作家の読みごたえがある有名な小説なので、おすすめです！

畠中恵さんの『しゃばけ』。20年以上続いている人気シリーズです。主人公は裕福な商人の息子の「若旦那」さんで、なぜか彼の周りにいる妖怪たちといっしょに、江戸の町に起こる事件を推理し、解決していきます。時代劇にありがちな冒険活劇的な要素は希薄なほのぼのとした作風ですから、血みどろの話が苦手な方も読みやすいと思います。最新作は24作目だそうです。

こちらの映画化された椿三十郎の原作も掲載された小説は、短編で隙間時間で読むこともでき、ユーモアあふれ、日本人らしい姿も楽しむことができます。恋愛模様も描かれており、個性豊かな登場人物も素敵ですよ。

山本一力の文春文庫から出版されている「あかね空」はいかがでしょうか？希望を胸に身一つで上方から江戸へ下った豆腐職人の永吉の傑作人情時代小説なので、オススメです！

シンプルで読みやすい藤沢周平ワールド！この節沢周平とっておき十話は、シンプルで読みやすい短編集♪藤沢周平さんの時代劇は時代背景な人物描写がとても繊細で心の機微が丁寧に描かれている、ゆっくりと味わって読みたい時には特におすすめの時代小説です。

山本一力の時代小説『あかね空』です。豆腐職人の夫婦を描いた長編小説。歴史的な知識がなくても楽しく読むことができます。直木賞受賞作ですよ。

読みやすい時代小説で山本兼一の著作「利休にたずねよ」です。女物と思われる緑釉の香合を肌身離さず持つ男・千利休が研ぎ澄まされた感性で茶の道を進み、秀吉に見込まれ、後に疎まれ切腹させられる人生を描いた物語です。コスト的にもリーズナブルなものですので、良いのではないかと思います。

こちらの人気の時代小説は料理の描写も素晴らしく、読むとなぜか居酒屋に行きたくなります。グルメ好きの方にもよく、読書初心者の方でも読みやすく、ストーリー展開も面白いのがいいです。

時代小説の人気作家、佐伯泰英の「居眠り磐音」シリーズ第一作「陽炎ノ辻」は如何でしょうか。映画化もされた読みやすい若き武士3人の人気の時代小説なので、オススメですよ！

時代小説がどうのこうのという以前に、町田康さんの文章世界についていけるかどうかというハードルがあるのですが、『パンク侍、切られて候』は時代劇になじみがなくても面白く読める小説でした。荒唐無稽なのですが、それが許される文章世界です。

池波正太郎の鬼平犯科帳はいかがでしょう。テレビドラマ化された時代小説なのでご存じの方が多いと思いますが、文字だけで映像を脳裏に思い浮かべることができる原作小説は一段と味わい深い作品です。自分が知らない時代背景なのに、各シーンが流れるように頭の中で映像化できる著者の文章力、描写力が圧巻です。義理も人情もユーモアも持ち合わせた主人公、長谷川平蔵の生きざまが生き生きと描かれた素晴らしい作品です。

時代小説で藤沢周平著作の「蝉しぐれ」です。海坂藩普請組牧家の跡取り・文四郎の隣家のふくとの淡い恋など苛烈な運命に翻弄されながら成長していく物語で、読みやすい傑作時代小説です。コスト的にもリーズナブルなものですので、良いのではないかと思います。

歌舞伎をテーマにしたミステリー時代小説「化け物心中」がお勧めです。鳥屋の藤九郎と両足を失い引退を余儀なくされた元歌舞伎役者の魚之助は、人喰い鬼が役者に成りすますという劇場を調べることになるが…。主人公の1人である魚之助のモデルは、実在の歌舞伎俳優・三代目 澤村田之助だと思われますが、ジェンダーなどの現代的な要素やエンタメ要素もあり、歌舞伎の知識がなくても楽しめます。続編に「化け物手本」があります。

宮部みゆきさんの三島屋変調百物語はいかがでしょう。シリーズ物で、1冊の中に短編がいくつか入っているスタイルなのでとても読みやすいです。

猫が好きなので、猫が出てくる時代小説を楽しく読んでいます。こちら、『鯖猫長屋ふしぎ草紙』は、長屋のあるじ然としている鯖縞柄の三毛猫「サバ」と、その飼い主の絵師を中心とした人間模様も楽しい、謎解きの短編連作です。ほろっとさせる人情喜劇も、中心に猫がいると一味違いますね。人気シリーズで10巻以上続いているので、気に入ったら長く楽しめますよ。時代背景知識は不要です。

池波正太郎の「剣客商売」はいかがでしょうか。藤田まことさん主演でテレビドラマにもなった、知名度が高い時代小説です。主人公の老剣士秋山小兵衛、その息子の大治郎、小兵衛の妻のおはる、時の江戸幕府老中である田沼意次、その妾腹の娘の佐々木三冬がメインキャラで、彼らの人間模様や剣客らしい戦いのシーンを存分に楽しめる作品です。歴史知識はあるにこしたことはないですが、そこまで詳しい知識がなくても読めますよ。

人気作家，佐伯泰英の『居眠り磐音』シリーズ第一作「陽炎の辻」です。テレビドラマ化・映画化もされたベストセラーですし、読みごたえもありますよ。

北原亜以子さんの「深川澪通り木戸番小屋」はいかがですか。深川澪通りの木戸番小屋に住む夫婦には、人に言えない過去があるよう。その夫婦と懸命に生きる市井の人々の、心温まる交流が描かれた人気シリーズです。

江戸後期から明治維新まで描かれている司馬遼太郎の竜馬がゆくはいかがですか。全8巻で構成されていて読みごたえもあるのでおすすめです。

雲霧仁左衛門はドラマ化もしていて有名な時代小説なので、おすすめします。読みやすく、義賊が悪人を成敗する様子にスカッとするので良いと思います。

八朔の雪はいかがでしょうか。天涯孤独の少女の澪が江戸の街でさまざまな困難を乗り越え、料理人として成長していく、食がテーマの時代小説です。何事にも屈しない、芯のある澪の姿や周囲の人々の人情に、心があたたまるのがおすすめです。